始めまして。株式会社ゴムノキの代表、後藤徳弘です。
私がいま、企業の成長において非常に重要でありながら、まだまだ注目されていないこととして注力していることは、企業のカルチャーと社員全員のリーダーシップです。
企業のカルチャーについて、私は自分のキャリアの中で学びました。最初に大きな衝撃を受けたのは、日本マイクロソフトの社長室で勤務している時です。マイクロソフトはCEOがスティーブ・バルマーからサティア・ナデラに交代したところでした。マイクロソフトは既に巨大企業となっていて、株価は約15年にわたり全く上昇する気配がなかったのです。それが、サティア体制になってからほんの数年の間に、一気に変わりました。サティアは、馴染みのある開発チームから始め、その後営業マーケティングチームまで含めて、短期間で劇的な企業変革を実現しました。その核となっていたのが「カルチャー」という考え方でした。
その後Amazonに転職し、Amazonが早い段階から「リーダーシップカルチャー」をとても大切にしていることに驚きました。入社後3ヶ月に渡る社員研修の大部分は実務ではなくカルチャーに関する内容でした。Amazonには「Our Leadership Principles(私たちのリーダーシップ原則)」というものがあります。14か条(その後2つ増えて16か条になりました)にも渡る、社員全員のための行動原則リストです。同じようなものを持っている会社はたくさん知っていますが、日々の業務の中で活用されている例は、私は見たことがありませんでした。ところがAmazonでは、実務の中で、ごく普通の一般社員の日常会話にまでこの行動原則が頻繁に出てくるのです。Amazonが21世紀もっとも成長した企業の一つであることは疑いがなく、そのずば抜けた成長にはもちろん多くの要因が関係していますが、急速に組織を拡大しながらも創業当初の社風を失わず成長し続けられている秘密は、カルチャーと行動原則が重大な役割を果たしている事は間違いありません。
こういった環境を経験する中で学んだ様々な事を、多くの企業に共有し、一緒に取り組ませていただきたい。それが、株式会社ゴムノキの目指すところであり、私が最も興味を持っている事です。
御社のお役に立つことができれば、これほど嬉しいことはありません。
ぜ
私